心の休日

ゴールデンウィークの最中、私は仕事の関係で、少し足を延ばして、ある町の知る人ぞ知る木工所を訪ねた。木材を調達するにあたり、実際に自分の眼で確かめたいと思ったからだった。

かつて日本は木と紙の国と言われたけれど、「都市開発」の名のもとに、あちらこちらの工事現場で剝き出しにされた鉄筋を見るにつけ、虚しさを覚えてしまう・・・

今回、作業場にお邪魔させて頂き、「木目」や「年輪」を自分の手で直に触れ、じっくりと拝見させて頂いた。
どれ一つ同じものはない。樹の生命、地球の営みが模様となって顕れている。それはある種の“小宇宙”と言え、自然の中で生きていることの神秘、聖なる証のようにも感じられた。
美しいたくさんの木を見せて頂きながら、私はすっかり木の魅力に取りつかれてしまった。

代表の方からいろんなお話を伺う。東京国立博物館の国宝仏像の修復アドバイザーも務めていらっしゃるとのこと。木へのこだわりと愛情は生半可なものではない。帰りの時間もあり、2時間程で失礼させて頂いたが、もっともっとお話をお聞きしたかった。

夕暮れ時、目に入ってきた山々の樹木が、何十年、何百年、もしかしたら千年単位の時を重ね、そこに存在し続けていると想うと、感動!
書家の私にとっては、GWという休日は無縁なのだけれど、気持ちは癒され、心の休日を過ごすことが出来た。

    嬉しさのお裾分け

    記憶と記録

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