一杯のお茶

いろんなことが起こる毎日にあって、仕事が終わった後の寛ぎのひと時は、何ものにもとらわれないで、ただ一杯のお茶を飲む。

最近は家族からもらった誕生日プレゼントで、LUPICIAの世界各国のお茶30種類の詰め合わせを順番に、地図の上を旅しながらいただいている。パッケージは、さながら岡倉天心の名著『茶の本』の時代性をイメージさせる。

2年前の今頃、私は「kenpoku art 2016」という芸術祭で、まさに天心の『茶の本』をテーマとした作品を出品していた。
プレゼントは、何より相手からの気持ちが嬉しい。

でも、誕生日というのは、人に祝っていただく日というより、産んでくれた両親、育ててくれた周りの人たちに自分が感謝する日なのだということを、重ねた歳月の分だけしみじみ思う。

先日、友人に子供が産まれ、命名書を書いて欲しいと依頼があった。もちろん喜んで、と私。
若い両親が自分の子に向けた想いを汲み取りながら代筆する。これも書家の務め。

info.日経新聞「洗心パワースポット」☛ 掲載中

祝賀会

変わらないもの

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