先日、GINZA SIXにある蔦屋書店で行われた、オンライン向けのトークセッションの現場に伺った。このトークセッションは、仏師で彫刻家の加藤巍山さんと美術工芸家の田辺竹雲斎さんによるもの。
パソコンを前にして見ていればいいものを、つい出掛けてしまった。
お二人のお話は分野は違えど、とても刺激になった。
文字通り作品はハンドメイドで形作られるのだけれど、手を動かすだけで生み出されるかと言えば、そうではない。
それは電気機器のように、手でスイッチのONとOFFを押し、使いたい時だけ動かし使わない時には停止させておくようなこととは違う。
手で作るという行為は、生きてゆく中、その底辺で静かに流動し続けている何かに触れようとすることなのではないかと思う。