心地いい関係

今年に入ってホノルルコーヒーというコーヒーチェーンが、全店舗閉店になったことをニュースで知った。
ホノルルコーヒーに入ったことはないけれど、きっとコロナによる影響も大きかったと思う。
有事が及ぼすものは、一企業の倒産や閉店のようでいて、街にあるカフェという文化の退歩を見ているようで、寂しい気がする。

ハワイアンコーヒーということでは、私がたまに外出した時に立ち寄るのが、とあるハワイアンコーヒーのお店。
建物の回廊越しに海が少し見えて、店内もあまり混雑なく、店員さんも自然な親切心で対応してくれる。
コンセプトありきで賑わうお店も多々あるけれど、一杯のコーヒーで疲れを癒したいと思う時、お店側のスタンスを押し付けられてしまうのも息苦しい。
逆に来店目的は人それぞれとは思うけれども、某コーヒーチェーンは常に混んでいて、入れたためしがない。
長居と憩いは、〝ゆっくりできる〟の意味も違う。

私は、混んでもなく、ガラガラでもない、ほどよい加減のお店がいい。そういう意味では、情報化時代のお店選びはなかなか難しい。
きっとそのような難しさは、お店の方も同じなんだろうと思う。

たまに行って、ひとときだけ寛がせてもらう。素敵なお店との関係は、できればいつまでも絶やしたくない。

見えない壁

天と地と

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