責任感の古今東西

ゴールデンウィークも目前に迫った先日。
ディズニーランドもディズニーシーとも無縁な私が‎、「Disney+」という動画配信サービスに加入した。
お目当ては、今、世界中で話題の『SHOGUN 将軍』を視聴するため。唸ってしまうようなスケール感で、日本文化が世界に発信されている。

このプログラムに俳優としてだけではなく、プロデューサーとしても尽力された、真田広之さんの日本人としての責任感には敬意しかない。
セリフまわしが特に素晴らしい。日本で制作される時代劇でも、近頃は〝カジュアル〟で〝わかり易い〟ものになりがちであることに対して、この作品は全編にわたる古語のセリフが、演者の重厚な演技で生かされている。
1話ずつ大切に鑑賞中なので、まだストーリーについてはお伝え出来ないけれど、大海をイメージした「枯山水」の砂紋の上を船が進んでいくというオープニング映像も圧巻。そんな意表を突いた発想は、きっと日本人だけでは思いつかない。まさに日米の文化交流の賜物といえる。
これまでどうしても外国で誤解されがちだった日本人像や日本文化が、極めてリアルに、現代の肌感覚に合った映像として、海外にプレゼンテーション出来たことは、本当に意義のあることだと思う。

ところで。「‎Disney+」で前から気になっていたTHE BEATLESのドキュメンタリー『Get Back』も同時に視聴中。昼、仕事の合間にビートルズ、夜、就寝前に将軍という2本立ての生活がここ数日続いている。

あれだけの存在となったビートルズでも、レコーディングとライブのスケジュールをなんとかやりくりして、守ろうとしているプロ意識に感銘を受けている。
時間無制限でなくても傑作を作ってしまうのは、〝才能〟といってしまえばその一言ですんでしまうけれど、才能+責任感だと思う。
締め切りを守ることはもちろん責任感ではあるけれど、ただそれだけでもなく。締め切りがある中で自分たちの作品を納得いくまでとことん作り上げようとする、〝THE BEATLES〟としての強い責任感を私は感じた。

歴史に遺るようなもの、名を残す人はみんなそうだと思うけれど、自分の作文でさえAIで作ろうとしている今、人はどこに向かおうとしているのだろうか・・・

※写真:藤原宮跡(奈良県橿原市)

春になれば

哀愁のレジ

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