いけばな会

先日、雑誌『墨』の連載で担当してくださっている編集者の倉岡さんと、目黒の雅叙園(百段階段)で行われている「いけばな会」に伺った。
藤原素朝さん一門の「梶井宮御流」のお花を観賞させて頂くことが目的だったのだけれど、以前、素朝さんがエバレット・ブラウンさんとコラボレーションされていた作品は、横浜の三渓園で拝見させて頂いたことがあった。またその後、ご本人とも何度かお会いする機会があり、その麗しくて、でも気さくなお人柄にも惹かれていた。

今回は素朝さん直々にお手紙とご案内状を頂き、はじめて素朝さんの“生”の作品を鑑賞することが出来た。

“一瞬の中の永遠性”。それこそが“いけばな”の本質なのかもしれないということを、その作品は教えてくれた。

ここだ!という一瞬の輝きを生み出す芸術。

私は野に咲く慎ましやかな花も好きなのだけれど、花をいけるという行為は、人間と花とが一つになることであり、そこには思想・観念も込められている。さらにその花は鑑賞者の記憶に刻まれる。写真も同じように“一瞬の永遠”であるので、三渓園の時には気付かなかった。

素朝さんの作品は、私のつたない写真でも分かるように、ご覧の通りインスタレーションでもある。

変わらないもの

ライティング、ときどき書作

関連記事

  1. タオとAI

    2016.06.24
  2. 戦後70年

    2015.08.06
  3. サイクル

    2022.03.26
  4. プロフェッショナル

    2016.05.29
  5. 人生は分からない

    2016.01.19
  6. バレンタインデーの音楽と本

    2020.02.13
PAGE TOP