先日、私の書道講座の生徒さん何人かと忘年会を行いました。
ある生徒さんが言っていたのですが、書道をはじめてから2年ほど経った頃、はじめて本気で取り組もうと、その本当の面白さに気が付いたということでした。
なんとなく分かるような気がします。2年というのは、人それぞれですので、一概に言えないのですが、やればやるほど、その世界が広がっていくというのが書の世界だと思います。そして、それは一生にわたって心を寄せていけるものでもあります。
字を上手く書けるようになりたい、もちろんそんな目的を持っていることも大切ですが、実用一辺倒ではつまらないと思います。書家という立場で私が言えることとしては、上手くなるには、“手習い”だけではなく、いかに良い書をたくさん見るかという“目習い”も有効です。そしてこの目習いは、字の背景にある時代性、歴史上の人物の生き方や想いというものに触れる追体験でもあります。
書くだけが書道ではありません。
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