上野恩賜公園

先日、上野にある「東京国立博物館」での仕事が終わり、紅葉がまだ見頃な公園を通り抜けて帰ろうと歩いていたら、落ち葉の絨毯に目がとまった。
誘い込まれるようにして足を踏み入れると、その感触は驚くほどふかふかで、包みこまれるように柔らかい。

東博にはこれまでに何度となく展覧会で足を運んではいるものの、脇目も振らずに会場に向かっていたため、上野公園が都心でありながら、こんなに自然に囲まれている場所であったということを、あまり意識してこなかった。

ところで東博は、1872年(明治5)に創設された日本最古の博物館。1938年(昭和13)に開館した“本館”は重要文化財でもあり、バチカンを彷彿させるような“表慶館”もある。さらに今年世界文化遺産に登録されたル・コルビュジエ作の「国立西洋美術館」など、公園内の名建築と紅葉との相性は、京都の寺院とは違った趣きを醸し出している。まさにモダンという言葉が今日でもそのまま当てはまる。


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