嗚呼、昔も今も

ここ最近はパソコンに向かって原稿作成に当てている時間が多かったが、何とか時間をやりくりして、東京国立博物館の東洋館で行われている「董其昌(とうきしょう)とその時代―明末清初の連綿趣味―」という展覧会に向かった。

董其昌は、中国・明清代の文人士大夫(したいふ)。

中国において、「明」から「清」への王朝交代が通常と違ったのは、漢民族から満州族への民族交代も含んでいたところ。 規模こそ違うが、今の世情における会社の吸収合併さながらに、当時の人々には大きな心の葛藤があったに違いない。

董其昌の書の理念、古典を習熟した上での、率意性に理想を見出した“連綿”趣味は、明の遺臣たちの心情の表出に繋がっていった。

残されている書の中に、その時代の、思想の痕跡を見るにつけ、その重さと尊さを感じずにはいられない。

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