自然のありよう


COP21でのパリ協定から、アメリカが離脱するということが大きな話題になっている。地球温暖化対策も、二酸化炭素の削減も、私たち人間がつとめなければならない作法だと思う。

ただ一方で、これらを経済活動と一緒にして考えることには、多少の違和感を感じてしまう。
持続可能という観点からは、利潤を得ながら環境問題に取り組むという方法は正しい選択だと思う。
しかし、経済発展の裏で、人間が環境汚染を引き起こしていることは、いまだに後を絶たない。

書家というおよそ経済に貢献していない私に、語る資格などないのかもしれないけれど・・・

以前、森林学を専門にされている、ある先生のワークショップに参加させて頂いた時にうかがった話で、なるほどと思ったことがある。
それは〈生物は、みな「菌」で繫がっている〉というもの。
菌のことを怖いウイルスのように捉えてしまったりもするけれど、人間の体内にも様々な菌が宿っているし、菌を媒介者としてみれば、なんとなくそこに共生を感じることも出来る。

本来、自然とは人間の手が加わっていない無作為の状態であり、それは人間の都合で見るとキレイな姿とは限らない。
私たちは、人間であるという“自意識”を、どこまで捨てることが出来るのだろう。