政府の発表では、景気は上向き続けていて、有効求人倍率も改善しているという。
私の書道教室に会社を経営されている人が通われていて、話を聞いてみると、その会社でも数十人単位の新しい社員を採用する前提で、既に百人を超える応募者と面接をしているそうだ。
そうした面接の場で感じることは、最近の20代、30代の人が、ライフスタイルにおいて特に〈休みを優先したい〉希望を持っていることだという。
その人からは、少し驚くような話も聞いた。
それは、面接の時に、応募者側に質問を促すと、よく訊ねられるということについて。
一瞬、耳を疑ってしまった。でも、これは企業側から出る質問ではなく、応募者側から企業へ向けられた質問。
「夢は何ですか?」
有効求人倍率の数値からは見えてこない問題を垣間見た気がする。