かれこれ、その人と会うのはもう2年ぶりになるのかもしれない。
昨日、その親しき友人と外で食事をした。
積もる話もあったけれど、なによりまず、一緒に食事ができたことが嬉しかった。
そこは日頃利用することが多い、某マーケットが出店した飲食店。
よく買う食材がプロの手にかかるとどんなふうになるのか、前から気になっていた店だった。
輸入食材の販売を手掛けているだけに、ワインリストの充実ぶりは目を見張る。
もっとも私が飲んだのは、シャンディガフだったのだけれど・・・。
そして、店員さんのさりげない気遣い。当然だけど、それは自炊では得られるはずもない。
料理の分量も多くもなく、少なくもなく、盛りつけのわずかな工夫が、日常の洗練を思わせる。
こうしたすれすれの配慮は、自分で料理を作っているときには気が回らないので、これも外食
ならでは。
友人も、一品一品を確かめるようにゆっくり味わっていた。
私には、その友人の近況が聞けたことも、ちょっとした料理のスパイスとなった。
2時間という限られた時間は、だらだらとせず、せかせかもせず、2年間を取り返すかのような、
キラキラとした時間だった。
コロナ禍を経たからこそ得られた実感。
深く考えたことがなかった外食と友人という存在について、その有難さが今はほんとうに身に
沁みる。