書家の視点

書家の活動の範疇なのか分からないけれど、現在ある媒体用に紀行文を作成している。締め切りは5月10日。掲載は5月下旬から6月になる予定。
1万字を超えるものになりそうで、自分でもよくもまぁと思っている。ブログのようなごく私的な文章は、何を書くか、どのように書くかなど、特段決めているわけではなく、ただつれづれなるままに書いているので、これとはまったく種類が異なるものになる。

」という書道専門の雑誌があって、こちらの連載エッセイ「風につたへし」は毎回日本文化について書かせて頂いている。先に書くことを決め、書いた後も推敲したりして、出来るだけ自分の“作品”になるように文章を整えている。これは普段の書作の意識に近いかもしれない。
その「墨」の最新号が5月1日に発売される。
今号では、あえて日本文化ではない題材で書き、“スイス・メイド”であるビクトリノックス、オメガ、ロレックス、そしてカランダッシュの製品の魅力に触れながら、逆にそこから日本についても考えてみた。

実はこの連載を始めるにあたっては、編集長と打ち合わせをした際に、私は裏テーマとして“もの”と“こと”にこだわりたいとお伝えした。
きっと誰も気付いていないと思うのだけれど、毎回、タイトルには必ずこのどちらかの言葉を入れている。
いずれの言葉も目に見える事物、物事ではなく、“もの”と“こと”について目には見えない部分で感受することを書こうとしてきた。“霊性”という言葉、何となくそれに近い。

連休の初日、何だか力説してしまった。
よろしければご覧下さい。今まさに書いている原稿も、掲載されたらこのブログでお知らせします。

書家の筆休め

横画から“ひとやね”の時代へ

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